教育制度

教育体制

当院の教育について

院長 澤田 勝寛

 医療の目的は言うまでも無く、「傷を癒し、心を癒すこと」です。医療がますます高度化し、患者の要求度が高くなる中で、いかに安全で良質な 医療を円滑に提供できるかが問われています。 いつの時代でも、医療従事者が提供するものは、 優れた技術・深い知識・優しさであり、個人のみ ならず、病院あげてそれらのレベルを上げる必要あります。我々医療従事者は、知的労働者であると同時に、肉体労働者でもあります。世の中を見回すと、知的労働はコンピューターに取って代わられつつあり、肉体労働は低賃金労働者へと移行してきました。これからの医療従事者に求められるのは、基本となる知識と技術のみならず、コンピューターが取って代わることが出来ない、コンピューターが決して出来ない、感性の習得です。人の気持ちが分かり共感できる感性、断片的な情報から全体像を思い浮かべる想像力が必要です。藤原正彦さんが言っている「惻隠の情」やダニエルピンクの言うハイコンセプトがこれに当たります。成熟期を迎えた医療の世界では、「質と安全」がキーワードであり、これをないがしろにした医療はあり得ません。そしてその質と安全を担うのが個々の医療従者であり、病院という組織です。繰り返しなりますが、優れた技術・深い知識を備えるのは当然のこととして、さらに感性の豊かな人材を育てて行きたいと考えています。

教育プログラム

寺子屋  当院の特色のひとつは毎週木曜日夕方に開催している「寺子屋」です。
1998年から始め、おもに看護師の基礎知識と基本技術の向上を目的として、 同じ項目を繰り返し行っています。基本理念は、「年齢・経験関係なく、 基本知識・基本知識を復習し、一つ一つこつこつと、汗かき・字かき・恥 かきを、決していとわず黙々と、継続するは力なり、そして未来はパラダ イス」とし、自由参加で続けています。
内容を徐々に膨らまし、現在は教育委員会が中心となり、プログラムを 作っています。100名収容できる新須磨ホールが完成してからは、各種研修 会や講演会も、寺子屋にあわせて開催しています。2007年から、研修カード を作り、出席するごとに印を押しており、今後昇給や昇進の参考資料として活用する予定です。
SMAP
医療マネジメント勉強会
幹部職員向けの勉強会です。
語呂合わせで「SMAP(shinsuma medical administration program) スマップ」としました。 毎回、十数名の受講者を自薦他薦で選び、4冊のテキストをも とにして、今までに3コースを開催した。院内で50名ほどの受 講が終了したので、いったん中断していますが、新たに中堅幹 部も増えてきたので、近いうちに再度始めるつもりです。
ICLS講習会  世界標準の心肺甦生講習会である。日本では、コメディカルを 中心に草の根運動的に広まっています。受講生、タスク、インス トラクター、コーディネーターからなり、1チーム6人の受講生に倍近いスタッフが関わって、救命救急方法を伝えていきます。 受講生が次の機会にはインストラクターデビューをかざり、徐々 に一人前のインストラクターに育っていく仕組みとなっています。他施設から多くの応援をあおぎ、一回50名を越える医療スタッフが集まります。当院での開催は9回(2008年5月現在)を数えた。実技の習得のみならず、小さな成功体験を積み重ねることで、医療従事者としての、モチベーションの維持を保つことができる講習会です。
「年輪」と
「こんな話あんな話」
 直接の職員教育ではなく、組織風土を改良する一手段です。病院 という組織の特殊性として、専門職として縦割り社会であり、デスクワーカーが少ないということがあげられます。また、日勤夜勤といった、務時間帯のずれもあります。そのため、一同に会して話をする機会は少なく、伝達事項の上位下達に時間がかかり、周知はおぼつかない。医療情勢のこと、医療従事者として一般社会人として当然知っておかなければならないこと、そして当院の取り組みなどを出来るだけ多くの職員に知ってもらうために2つの職員向けの広報誌を院長から発行されています。
「年輪」は毎週発行の、院長のひとり新聞です。岡山にある旭東病院の土井先生が10年以上にわたって発行されて おり、その真似をさせていただいたものです。これを院内LANを通じて配信するとともに、プリントしたものも各部署に配布掲示しています。
「こんな話あんな話」は院長の医療に対する思いや、医療情勢、さ まざまエピソードをエッセイとしてまとめたものであす。毎月の給料袋の封入物として配布しています。

新人教育制度

先輩看護師が、新人看護師をサポートします。

プリセプター  高橋 由起

一井さんは自分の看護に自身がなく、看護の楽しさが 見出せず悩んでいました。辞めたいと自信をなくし、何度 も話し合いを重ねました。一井さんが自信をなくす度にフ ォローできない自分にも情けなく、悔しさを覚えました。 少しずつ出来る事も増え、半年も経った今では、3階病棟の 戦力になっています。  今後は看護師を楽しみながら、後輩と関わってくれたら と思います。

プリセプティ  一井 晴佳

 急性期病棟に配属され、失敗する事も多く、辞めたい など消極的な考えになり、辛い日もありました。しかし、 一つ一つ失敗を学びとして受け入れ、高橋さんや他のスタ ッフのご指導により、今では、患者様と関わることが楽し くなりました。日々、自分の目標としている看護師(患者 様の立場で物事を考えられる人)になれるように頑張りた いと思います。