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腹痛・発熱の原因 ~結腸憩室炎~

外科

辻 義彦

2024/03/30
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結腸憩室の図と内視鏡画像

結腸壁の弱い部分が外側に向かって突出するものを結腸憩室といいますが、この憩室に細菌感染がおこると憩室炎となります。結腸憩室は結腸のどの部位にも発生し、多くの場合多発性です。食生活の欧米化などにより日本では増加してきている病気です。

症状

結腸憩室そのものは特に症状はありませんが、一旦炎症をきたすと腹痛、発熱、さらに下血(出血)などをきたすようになります。憩室が穿孔(破裂)すると膿瘍を形成したり、腹膜炎となります。

診断

症状や身体診察に加えて、血液検査、CT検査などを用いて診断します。炎症が落ち着いた時点で大腸内視鏡検査をすれば憩室の存在が確認できます。

治療

結腸憩室炎は基本的には保存的治療が第一選択になります。安静、絶食、抗生物質投与により炎症をおさえるようにします。ただ、膿瘍形成や憩室穿孔などをきたしている場合には結腸切除術が必要になることもあります。

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