医療法人社団 慈恵会 新須磨病院

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耳鼻咽喉科

補聴器はつけた方がよい?

耳鼻咽喉科

李 佳奈

2024/04/10
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 外耳や中耳の病気では適切な治療により難聴が改善される場合が多いです。しかしながら聞き間違いが多い、呼びかけられても聴こえないなど難聴が仕事や日常生活に支障をきたして、かつ手術や投薬などの治療で改善が望めない場合は補聴器の適応となります。
 聴こえが悪いと家族や友人とのコミュニケーションがとりづらくなり、会話が少なくなります。また大切な話を聞き間違えてしまったり、聞くことに集中するため理解が遅れてしまい会話のテンポがずれてしまうなどがおこります。
 補聴器によって適切な音をいれることで聞き取りが良くなり、日常生活が楽に送ることができ、認知症の予防にもなります。当院では患者様個々の聴力・耳の状態・使用状況などから最適な補聴器を提案しています。

小さいタイプの耳掛け型補聴器
画像提供:オーティコン
耳穴に入れるタイプの目立たない補聴器
画像提供:オーティコン
ポケット型補聴器
画像提供:マキチエ

補聴器試聴をされたら・・・

 音と言葉の聴き取りの検査から補聴器を調整して貸し出しをします。貸し出し用は主に耳掛け型補聴器になります。補聴器を装着すると今まで聞こえなかった音が一気に入ってくるため、雑音がとてもうるさく感じてしまい、そこで補聴器の装用を諦めるかたが多くおられます。しかし、ここで補聴器の装用をやめずに毎日つけていただくことが大切なのです。脳は環境に適応するようになっており、補聴器を毎日つけていると、脳が雑音に少しずつ慣れてきます。そうすると補聴器で同じパワーの音を入れていても雑音がうるさく感じにくくなってくるため、さらに補聴器のパワーを上げて言葉の聴き取りを改善することができます。
 補聴器の調整を何度か行い、雑音下での聴き取り向上を求める方にはより高性能のモデルをおすすめすることがあります。また耳の中に入れる目だたないタイプの補聴器(耳穴式)を求める方には耳の型をとってからの作成となります。ご高齢で補聴器の取り外しや操作が難しい方には、首からかけて使用するポケット型補聴器をおすすめしています。
 補聴器装用で家族・友人・仕事でスムーズに会話ができることは、とても素敵で若々しい印象を与えます。

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