医療エッセイ

医療の質の四拍子

会社を継続して発展させていく上で、「儲ける」ことは大切なことで、儲けなければ給料は払えず、設備投資も出来ず、支払いも滞り、その会社は倒産する。そのため、社長をはじめ社員一同、売り上げを伸ばし、儲けることを懸命に考え実践するのである。
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不良のススメ

お酒を飲んでもいいですか?
いいですよ!
私の返事に、患者さんは満面の笑みをたたえ、横で奥さんが苦虫をつぶしたような顔をしていた。
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もうひとつのタライまわし

三年前の八月、奈良県の病院で深夜妊婦が出産中に脳出血を起こした。転送先がなかなか見つからず、結局は国立循環器病センターが受け入れ、脳の緊急手術と帝王切開を施行。無事男児を出産したが、妊婦は不幸にして亡くなるという痛ましい出来事があった。
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野菜づくりと人の育て方

この春、生まれてはじめて野菜作りに挑戦した。都会っ子というほどではないが、ずっと神戸の街中で育ち、農作物に触れる機会はほとんどなかった。レタスとキャベツの区別が出来ない息子ほどではないが、バラとカーネーションを時に間違うほどの植物音痴である。病院で看護師が、家のベランダで育てた野菜を同僚に配っていた。見事な野菜である。「簡単に出来て本当に楽しいですよ」という彼女の言葉に刺激され、「それならば、ひとつやってみるか」という気持ちになった。
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インフルエンザよりも怖いもの

メキシコに端を発した新型インフルエンザは、またたくまに世界に広がった。

日本では米国から帰国した高校生と引率の教師が初の感染者となり、隔離治療を受けた。拡散を防止するために水際での検疫を強化した。
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シマウマとライオン

アフリカで毎朝、シマウマが目を覚ます。

一番足の速いライオンよりも速く走らないと殺されることを、シマウマは知っている。

毎朝、ライオンが目を覚ます。

一番足の遅いシマウマに追いつけないと飢え死にすることを、ライオンは知っている。

ライオンであろうとシマウマであろうと変わりはない。

日が昇ったら、走り始めたほうがいい。

フラット化する世界(トーマス・フリードマン 日本経済新聞社)の中に出てくる一文である、
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新政権の医療政策への期待

新政権発足後、医療政策でまず手を打ったのは、社会保険病院と厚生年金病院の存続である。多くの国民が興味を示さないであろうとたかをくくり、あっという間の早業であった。社会保険病院と厚生年金病院を廃止するという自民党の閣議決定を、政権が変わったとはいえ、何ら根拠を示さず、いとも簡単に反故にしていいものか。地域医療を守るためと、もっともらしい説明をしつつ、結局は支持母体である自治労を守ったにすぎない。安部内閣がつくった教員免許更新制度廃止も、支持母体である日教組の意を受けて、電光石火の動きであった。
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医者の頭の中

いい治療を行なうために、まず大切なことは正しい診断です。いくら、いい治療方法があっても診断を間違うと治癒に至りません。例えば、肺炎といっても原因となる菌は様々であり、その菌に合った抗生物質を投与しないと菌をやっつけることは出来ません。ただ菌を特定するのには時間がかかるので、肺炎を起こしやすい菌をある程度想定して抗生剤を使い始めます。
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オレは河原の枯れススキ

「うまいなあ、うまいなあ」と看護婦に手伝ってもらいながら、震える手で缶のままビールを飲み始めた。
憲法記念日の午後、気になる患者が二人いて病院をのぞいた。
その一人が彼である。
九十五才。明治生まれの六尺男。ほんの数ヶ月前までは威風堂々たる人であった。
一年前までは自分で自転車の乗って買い物にも行っていた。癌が見つかった時は、すでに手遅れであった。 (さらに…)

鞍馬天狗

鞍馬の山に住むという・・・」というナレーションを覚えている。日本映画華やかなりし頃、父に連れられ何度か「鞍馬天狗」を見に行った。
嵐勘十郎扮する鞍馬天狗が馬に跨り、悪党にひどい仕打ちをされる幼い 杉作を助けに行く場面で、観客はスクリーンに向かって拍手を送った。 (さらに…)

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