文字サイズ

  • 標準

お電話でのお問合せ 078-735-0001

メニュー

vNOTESVaginal Natural Orifice Transluminal Endoscopic Surgery

vNOTES(Vaginal Natural Orifice Transluminal Endoscopic Surgery)について

vnote

 vNOTESとは、腹部に傷が一つもない腹腔鏡手術で、腹腔鏡のカメラや鉗子など全てを膣から挿入し、摘出組織も膣から取り出す術式です。
 今までの腹腔鏡手術では、腹部に3~4か所、5~10mm程度の切開を入れ、そこからカメラや鉗子を挿入して手術を行なっていました。摘出した組織は腹部の創から取り出す場合と、膣から取り出す場合がありますが、やはり開腹手術に比べると低侵襲の手術と言えます。vNOTESでは、さらに低侵襲となり腹部に傷を作らず手術できるため、術後の痛みが軽く、手術合併症も軽減され、早期社会復帰が可能です。
 当院ではvNOTESを2022年2月から行なっています。全ての患者さんが対象になるわけではありませんが、従来の開腹手術や通常の腹腔鏡手術でしかできなかった子宮筋腫や卵巣のう腫の手術も、vNOTESで行なえるものが増えてきています。
 詳しくは、当院婦人科外来までお問い合わせください。

 

よくあるご質問

Q1. どのような手術ができますか?
A1. 子宮筋腫や子宮腺筋症に対する子宮全摘出術、卵巣のう腫の核出や摘出、子宮外妊娠で卵管切除する場合など
 
Q2. 手術の適応にならないのはどのような場合ですか?
A2. 以下のような場合には、vNOTES では手術ができません。
・ 直腸の手術を受けたことがある場合
・ ダグラス窩周囲に子宮内膜症がある場合
・ 子宮癌や卵巣癌の疑いがある場合
・ 骨盤に放射線治療を当てたことがある場合
・ 骨盤内感染の場合
・ 子宮摘出されている方
・ 妊娠中の方
・ 性交未経験の方
 
Q3. 帝王切開などおなかの手術を受けたことがありますが、vNOTES を受けられますか?
A3. 受けられますが、腹腔内に癒着がある場合にはvNOTES での手術が難しいことがあります。
その場合には、手術途中から通常の腹腔鏡手術や開腹手術に変更になることがあります。
 
Q4. 入院期間はどのくらいになりますか?
A4. 今のところは1週間程度としています。(2022 年4 月現在)
 
Q5. 術後どのくらいで社会復帰ができますか?
A5. 個人差がありますが、子宮摘出の場合2週間程度で社会復帰可能と考えています。
 
Q6. 主な手術合併症は何ですか?
A6. 海外の報告では、開腹手術に変更になったものが0.4%、膀胱損傷が0.9%、多量出血が0.1%など報告されています。
他の術式と比較して、合併症は少ない傾向です。
 
Q7. 麻酔の方法は何ですか?
A7. 全身麻酔で行ないます。
 
Q8. 保険適応の手術ですか?
A8. 通常の保険診療で行なう治療になります。自費診療や先進医療ではありません。
また高額療養費制度がありますので、ご自身の加入されている健康保険者へ入院前に自己申請をお願いします。
詳しくは厚生労働省のホームページをご確認ください。