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耳鳴の新しい治療 ~TRTについて~What is TRT?

耳鳴りとは?

外部に音が存在しないのに音を知覚する現象をいいますが、発生機序は未だよく分かっていません。耳鳴りは大きく分けて自覚的耳鳴りと他覚的耳鳴りの2つに大きく分けられます。耳鳴りのほとんどが自覚的耳鳴りで音刺激なしで生じる音感覚、聴覚神経経路のどこかに発生した異常興奮であると考えられています。対して他覚的耳鳴りは頭やクビの血流の雑音が脈拍に一致して聞こえたり、口や耳の奥の筋肉の痙攣により発生します。また発症の時期により、急性耳鳴りと慢性耳鳴りに分類されます。急性耳鳴りの原因となる病気には、突発性難聴、メニエル病、急性低音部障害型感音性難聴、音響性難聴、外リンパ瘻などがありますが、それぞれの病気の治療で治ることもあります。慢性耳鳴りには内耳の損傷によると考えられる老人性難聴、脳血管の動脈硬化、頸椎変形、糖尿病、高血圧や上記急性疾患が原因で起こりますが、なかなか消失しません。耳鳴りのある方全てが苦痛を伴っているわけではありませんが、およそ人口の5パーセントの人が持続的な耳鳴りを苦痛に感じているといわれています。重症のものでは頭痛や鬱(うつ)の原因になることもあります。しかしながら耳鳴りを消失させる決定的な治療法はありません。

新しい耳鳴り治療TRTとは?

TRTとは Tinnitus Retraining Therapyの略です。日本語に訳すと耳鳴順応療法といったところでしょうか。読んで字のごとく耳鳴りを「自然なもの」として感覚的に体を慣らしていく治療法です。このTRTはカウンセリングとTCIというノイズ発生器(補聴器のように耳に掛ける器械です。)や補聴器を使用した音治療により行われます。カウンセリングは耳鳴りが意識に強く残り生活に支障を来たすしくみを理解していただきます。音治療はTCIから発生する心地よいノイズを聴くことで耳鳴りの意識を小さくします。(耳鳴りを消してしまうわけではありません。)TCIは一日20分ぐらいの装用から始め、最終的には一日6時間ぐらいに延長していただきます。通常は6ヶ月から1年半程度で耳鳴りに対する意識が低くなります。(効果の出方は個々で異なります。)
以下のような方には施行困難な場合があります。

  1. うつなど精神疾患の要素の強い方。
  2. カウンセリングも含めた治療の内容をご理解いただけない方。
  3. 耳鳴り消失を希望されている方。(TRTは耳鳴りを消してしまう治療ではありません。)

シーメンス社製TCI
TRTで使用する耳鳴り治療器
(シーメンス社製TCI 医療用具)
税込み63000円

耳鳴りとともに生きる日常生活の指針

  • 耳鳴りとともに生きることを覚えましょう
  • 静かな状態を避けましょう。
  • 積極的に環境音に耳を傾け楽しみましょう。
  • リラックスするよう心がけましょう。
  • 音楽は害にならないばかりでなく、心を豊かにします。しかし、むやみに大きな音で聴くことは避けましょう。
  • アルコールはほどほどに、喫煙も避けましょう。

当院での耳鳴り治療の流れ

まずは耳鼻咽喉科を受診してください。(予約は特にとっておりません)
耳の中の診察や聴力検査などを行います。
加療すべき病気があればその治療を先行します。
適応があると医師が判断すれば予約にてTRTの治療を開始いたします。(定期的に月曜午後の通院が必要です)