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創傷外来wound outpatient

創傷治療センターとは、人口の約2%と言われる慢性創傷患者(日本での推定:240万人)を対象に、外来ベースで治療することを目的としたセンターです。全米では300~500万人が慢性の不治創傷に苦しんでいます。特に約800万人と言われる糖尿病患者が総医療費の7分の1を費やしているのが実情です。さらに糖尿病性潰瘍による下肢切断術が6万人に達し、大きな社会問題となっています。下肢の大切断例では、運動性と支持性の低下が、膝上部切断では75%、膝下部切断では50%となり、切断後2年以内で40%が死亡、切断後4年以内で実に65%が死亡しています。これに対して、下肢の血行再建術による死亡率は1.3%~6%で、成功率は85~90%、5年の下肢救済率は81%と報告されており、可能な限り下肢の血行再建術を行うべきというのが基本的な考えです。

【創傷治療センターの構成および治療過程】

当院の創傷治療センターは血管外科医1名、形成外科医2名、専任看護師3名で構成されています。また、義肢装具士による特殊装具外来も行っています。診療時間は1人あたり30分程度を目安とし、週1回の完全予約制で行っています。

慢性創傷をもった患者はまず一般外科を受診し、創傷治療センターでの治療が必要と判断された場合、センターでの治療を開始します。血管造影や手術が必要と判断された患者は入院となり、必要に応じて放射線科医、内科医、整形外科医の協力の下、14週間の治療期間を設定している。センターで治療している患者のうち、慢性腎不全の患者は実に27.0%を占めており、患者比率が一番高いため透析医の協力も不可欠です。

創傷治療センターは傷を治すためのセンターであり、動脈不全、糖尿病、整形外科で傷が治らない患者、脳神経外科、形成外科の先天奇形の患者様も来院されます。そのため、少なくとも血管外科医、形成外科医、放射線科医、透析医、整形外科医、糖尿病内科医の協力が必要であり、そのほかにもフットケア、義肢装具士などが関わっています。これは創傷が病気でなく病態であり、原因となる病気が多くあるためです。当院ではそれぞれの病気に応じたケアを行っています。血管外科医と形成外科医が中心となって治療を行っています。創傷治療センターは全国でも珍しく、全国各地から多数の患者が当院を受診しています。また、医療従事者によるセンターの見学も多数あります。

2005年4月には当院創傷治療センターを事務局に神戸Podiatry(足病)ミーティングを設立しました。この会では、病院も診療科も異なる神戸市内の医師が参集し、足の病気を総合的にとらえた治療法の確立を目指し、年に2回研究会を行っています。

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